第5回秩父宮記念公園を語る「三峰窯」・・・秩父宮記念公園園長

*このお知らせの掲載日は2011年10月22日です。最新情報をご確認下さい。

「秩父宮記念公園を語る」は、この公園についてつづったものです。第5回は、前園長(H22・23年度)清岡正利が、2011年11・12月号御殿場市公共施設情報誌「GSK news」に連載したものです。

~第5回 三峰窯(みつみねかま)~

秩父宮記念公園には、「三峰窯」と呼ばれる窯があり、秩父宮様をはじめ多くの皇族方や宮様と親しい方などがその窯で陶芸を楽しまれました。

秩父宮雍仁殿下は、母貞明皇后のお誕生日祝いに陶芸家加藤土師萠(はじめ・人間国宝)氏に急須の制作を依頼しました。出来上がった急須をご覧になりご自身でも作陶したいとの思うようになり、加藤氏に窯制作を依頼し、昭和25年に完成しました。その後、加藤氏は宮様の陶芸の先生として作陶指導されました。「三峰窯」はこの地が富士・箱根・愛鷹の「三つの山(峰)」に囲まれた地であることから、秩父宮様ご本人が名付けられました。秩父宮様が昭和28年に薨去されるまで、毎年1回計3年に渡り作陶されました。昭和28年以降数年間「三峰窯」は使われていませんでしたが、勢津子妃殿下、高松宮様、三笠宮様、宮様ゆかりの方々が集まり「陶つくりの会」として、再び「三峰窯」に火が入るようになりました。

「久びさに三峰窯に立つ煙り君もうれしとみそなはすらむ」

その時の勢津子妃殿下の思いが伝わる句です。

現在「三峰窯」は、御殿場市指定文化財として保存公開されています。秩父宮様や勢津子妃殿下の陶芸作品も一部公開しています。生活の中で実際に使用されていた加藤土師萠氏や河井寬次郎氏、濱田庄司氏らの陶器も宮家から御遺贈いただきました。

    

※過去の「秩父宮記念公園を語る」は希望の回をそれぞれクリックしてください。

◆第1回「スポーツの宮様」

◆第2回「秩父宮様と御殿場」

◆第3回「秩父宮農場」

◆第4回「勢津子妃殿下と会津藩」

秩父宮記念公園