第3回秩父宮記念公園を語る「秩父宮農場」・・・秩父宮記念公園園長

*このお知らせの掲載日は2011年7月15日です。最新情報をご確認下さい。

「秩父宮記念公園を語る」は、この公園についてつづったものです。第3回は、前園長(H22・23年度)清岡正利が、2011年7・8月号御殿場市公共施設情報誌「GSK news」に連載したものです。

~第3回 秩父宮農場~

 戦後、御殿場での生活の中で、秩父宮様が理想にしていたのは、英国の「カントリーライフ」でした。戦争中から野菜は栽培していましたが、もっと意欲的に規模を広げて農場を発展させて、戦後食糧難の折、食料だけでも自給自足できるようにしたいという思いでした。御殿場御別邸(現在の秩父宮記念公園)内を開墾し、500坪ほどの農園が誕生しました。さつまいも、じゃがいも、そば、かぼちゃ、とうもろこし、小麦や水田ではなく畑でつくる稲(陸稲)まで作って収穫できるようになりました。また、養鶏はもちろんのこと、ヒツジやヤギ、一時はブタも飼い、後には乳牛まで飼育されました。秩父宮家は一農家として、収穫されたさつまいもや小麦を供出(政府に売り渡すこと)していました。割り当てられた量はわずかでしたが、良い物を作って供出したいというのが秩父宮殿下のお考えで、「秩父宮農場」とまで言われるようになりました。また、農業を通じて地元の方々と親しくなれたこともたいへんうれしかったそうです。

追記

秩父宮記念公園に来られた方は、不思議に思ったかも?記念館母屋の床下にあるトロッコ。

このトロッコは1つが4段の重ね箱になっていて、収穫した作物を日中は干して乾燥させ、夜は重ねて床下へ、秩父宮殿下のアイディアで作られた「農作物の保存箱」です。ご来園の際は、ぜひご覧ください。初めての方が一緒なら、ミニ知識として披露してみてはいかがですか?

  

 

第1回掲載はこちらから→http://www.chichibunomiya.jp/ccbgsk/archives/2723

第2回掲載はこちらから→http://www.chichibunomiya.jp/ccbgsk/archives/2749

秩父宮記念公園